Curriculum Vitae (update: 2020/05/05)

富永仁志,博士 (人間・環境学)

連絡先

    1. パナソニック株式会社
       イノベーション推進部門 テクノロジー本部
       デジタル・AI技術センター オプト・メカトロニクス部 5課
      Email: tominaga.hitoshi”*”jp.panasonic.com
       ”*”を@(アットマーク)に変えて下さい

経歴

    1. 2019年3月
       京都大学 人間・環境学研究科 共生人間学専攻 博士後期課程 修了
      2015年3月
       京都大学 人間・環境学研究科 共生人間学専攻 修士課程 修了
      2013年3月
       京都大学 総合人間学部 卒業(主専攻:認知情報学系|副専攻:人間科学系 人間社会論専攻)
      2009年3月
       大阪府立天王寺高等学校 普通科 卒業

職歴

非常勤講師

    1. 2018年9月-2019年1月
       京都学園大学 学部共通・プロジェクト科目 「心理学基礎実験B(実践プロジェクトB)」
      2018年4月-7月
       京都文教大学 全学共通科目 「認知科学」
      2018年4月-7月
       京都学園大学 学部共通・プロジェクト科目 「心理学研究法」
      2018年4月-7月
       京都学園大学 学部共通・プロジェクト科目 「心理学基礎実験A(実践プロジェクトA)」
      2017年9月-2018年1月
       京都学園大学 学部共通・プロジェクト科目 「心理学基礎実験B(実践プロジェクトB)」
      2017年5月
       ラボール学園(京都労働学校) 2017年度春期 「心理学基礎講座」
      2017年4月-7月
       京都学園大学 学部共通・プロジェクト科目 「心理学基礎実験A(実践プロジェクトA)」
      2016年9月-2017年1月
       京都学園大学 学部共通・プロジェクト科目 「心理学基礎実験B(実践プロジェクトB)」
      2016年4月-7月
       京都学園大学 学部共通・プロジェクト科目 「心理学基礎実験A(実践プロジェクトA)」

ティーチングアシスタント

    1. 2014年10月
       京都大学 全学共通科目「心理学研究法II」
      2013年10月-11月
       京都大学 全学共通科目「心理学研究法II」
      2013年4月-7月
       京都大学 全学共通科目 「心の科学I」

研究員

    1. 2019年4月1日-現在
       パナソニック株式会社
      2018年4月1日-2018年9月30日
       京都大学こころの未来研究センター リサーチアシスタント
      2015年4月1日-2018年3月31日
       日本学術振興会 特別研究員 DC1

賞罰

研究助成金

    1. 2015年4月-2018年3月
       日本学術振興会 科研費(特別研究員奨励費) 「失敗への挽回から見る文化課題の役割と文化特有の心理傾向への効果」
       (平成27年度:¥1,000,000-,平成28年度:¥900,000-,平成29年度:¥800,000-)

研究トピックス

  • 生理学的指標(脳血流・脳波・心拍など)によるヒト主観状態推定
      ヒトの主観的な状態は,中枢神経系と末梢神経系,さらには各臓器の状態が相互作用することによって形成されている.ヒトの主観状態はこれらの生理学的な変化に基づいて経験されていると考えれば,これらの生理学的な情報を計算的に統合することで,主観状態を外部から推定することができる.生理学的指標のマルチモーダル計測を行い,その情報から主観状態をデコードする技術について研究・開発を進めている.
  • 音楽が持つ社会的な機能と、音楽と社会性の進化的関連
      音楽は現代生活の中であまりに身近な娯楽となっているが,音楽を楽しむ能力である音楽性はヒトを含む一部の生物のみが獲得している特殊な性質である.特にヒトが発展させてきた高度な音楽性は,今日までのヒトの生存にどのように貢献してきたのか,その適応的価値が議論されている.その議論の中でも,集団規模の拡大と音声コミュニケーションの有用性を関連付けた研究に関心を寄せ,リズム・ビートへの引き込まれ同期や運動コーディネーションについて研究している.
  • 認知傾向の文化差とその起源
      文化心理学における研究によって,ものごとの考え方・捉え方(認知)や,ものの見え方・目の配り方(注意)が文化の影響によって系統的に異なることが実証的に示されている.しかし,各文化でそれぞれ特徴的な認知・注意の傾向が,新生児の誕生から成人へ成長する発達の過程でどのように各文化で獲得されるのか(個体内発生の問題),もしくは人類の誕生から各地へ拡散・適応する進化の過程でどのように形成・定着したのか(系統発生の問題)は未だ明らかではない.東アジア圏で優勢である関係性への注意が強い包括的認知・注意傾向を中心に据え,個人差としての文化的な価値観への反応性と関連を検討することで,文化的な認知・注意傾向の発達的あるいは進化的な形成過程について研究している.

業績

論文

  • Tominaga, H., Uchida, Y., Miyamoto, Y., Yamasaki, T. (2017). Negative Affect during a Collective (but Not an Individual) Task Is Associated with Holistic Attention in East Asian Cultural Context. Frontiers in Psychology, 8(August), 1–8. [PDF]
  • Ogihara, Y., Fujita, H., Tominaga, H., Ishigaki, S., Kashimoto, T., Takahashi, A., Toyohara, K., Uchida, Y. (2015). Are common names becoming less common? The rise in uniqueness and individualism in Japan. Frontiers in Psychology, 6(OCT), 1–14. [PDF] Most viewed Psychology articles in October 2015 (3rd place among 228 articles)

書籍

  • Nakayama M., Ueda Y., Taylor P.M., Tominaga H., Uchida Y. (2017) Cultural Psychology as a Form of Memory Research. In: Tsukiura T., Umeda S. (eds) Memory in a Social Context. Springer, Tokyo

国際学会発表

    1. 口頭発表
  • Tominaga, H., Abe, N., Uchida, Y. What is a prosocial way in an interdependent cultural context? -Interdependent cultural value inhibits selfishness-. 2016 International Congress of IACCP, Nagoya, Japan. (August, 2016)
  • Ogihara,Y., Fujita, H., Tominaga, H., Ishigaki, S., Kashimoto, T., Takahashi, A., Toyohara, K., Uchida, Y. Are unique names increasing? Individualization in Japan. The 22nd International Congress for Cross-Cultural Psychology, Reims, France. (July, 2014)
    1. ポスター発表
  • Tominaga, H., Abe, N., Uchida, Y., Gobel, M. How Do We Trade Off Monetary Rewards between The Self and Another Person?: A Cultural Comparison between the U.S. and Japan. the 2018 SPSP Annual Convention, Atlanta, GA, USA. (March, 2018)
  • Tominaga, H., Uchida, Y., Miyamoto, Y., Yamasaki, T. Negative Affect during Collective (but not Individual) Tasks are Associated with Holistic Attention. 31st International Congress of Psychology (ICP2016), Pacifico Yokohama, Yokohama, Japan. (July, 2016).
  • Tominaga, H., Abe, N., Uchida, Y. How do we inhibit our self-interest? –The effect of cultural values on the Behavioral Inhibition System (BIS)-. SPSP Preconference Advances in Cultural Psychology (at the 17th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology), San Diego, CA, USA. (January, 2016).
  • Tominaga, H., Yamasaki, T., Uchida, Y., Miyamoto, Y. Effects of Pair Ensemble on Attention and Affective Experience. 13 International Conference on Music Perception and Cognition and 5 Conference for the Asia-Pacific Society for Cognitive Sciences of Music, Yonsei University, Seoul, South Korea. (August, 2014).
  • Tominaga, H., Uchida, Y., Miyamoto, Y., Yamasaki, T. Does Collective Failure Increase Holistic Attention? SPSP Preconference Advances in Cultural Psychology (at the 15th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology), Austin, Texas, USA. (February, 2014).
  • Ogihara, Y., Tominaga, H., Kameda, C., Abutsuka, S., Sakai, K., Uchida, Y. Does image of individualism differ between Japan and the United States? Analyses of inside and outside the head. SPSP Preconference Advances in Cultural Psychology (at the 15th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology), Austin, Texas, USA. (February, 2014).
  • Ogihara, Y., Tominaga, H., Kameda, C., Abutsuka, S., Sakai, K., Uchida, Y. Is Individualism Perceived to be Egoism in Japan? Cultural Differences in the Image of Individualism. The 15th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology, Austin, Texas, USA. (February, 2014).

国内学会発表

    1. 口頭発表
  • 富永仁志 ワークショップ「文化と注意研究の最前線:注意の文化普遍性と文化依存性」話題提供者 日本社会心理学会第58回大会. (広島大学 東広島キャンパス, 2017年10月)
  • 富永仁志・山崎晃男・内田由紀子・宮本百合 ペア合奏が認知傾向と感情経験に及ぼす影響について. 日本音楽知覚認知学会 平成25年度秋期研究発表会資料, 39-40. (東京情報大学, 2013年11月)
  • 富永仁志・内田由紀子・宮本百合・山崎晃男 集合的非達成は包括的認知を促進するか? ~ 共同演奏作業を通しての検証 ~. 日本社会心理学会第54回大会発表論文集, 52. (沖縄国際大学, 2013年11月)
    1. ポスター発表
  • 富永仁志・阿部修士・内田由紀子 自己利益と他者利益の調整についての比較文化的検討 日本社会心理学会第58回大会発表論文集, 211. (広島大学 東広島キャンパス, 2017年10月)
  • 富永仁志・阿部修士・内田由紀子 私たちはどのようにして利己的な行動を抑制しているのか? ―行動実験から考えられる経路とその神経基盤についての展望―. 日本人間行動進化学会第8回大会公式プログラム, 29. (総合研究大学院大学 葉山キャンパス, 2015年12月)

その他の発表

    1. 口頭発表
  • 富永仁志 音楽的なコミュニケーションに求められる特性とは ~社会性に着目した検討~ 招待発表@山崎晃男ゼミ (大阪樟蔭女子大学 小阪キャンパス, 2016年5月)
  • Tominaga, H. Does Collective Failure Increase Holistic Attention? Invited Talk in an English class (関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス, 2015年7月)
  • 富永仁志 合奏の成果と社会性との関係について 音楽と脳勉強会 (大阪大学 豊中キャンパス, 2014年10月)
    1. ポスター発表
  • 富永仁志・阿部修士・内田由紀子 相互協調的自己観は利他行動傾向を高めるか. 平成26年度生理研研究会 第4回社会神経科学研究会 抄録集, 31. (岡崎コンファレンスセンター, 2014年10月)
  • 富永仁志・内田由紀子・宮本百合・山崎晃男 集合的非達成は包括的認知を促進するか? – 共同演奏作業を通しての検証 – 京都大学アカデミックデイ2013 – みんなで対話する京都大学の日 -. (京都大学百周年時計台記念館 2F国際交流ホール, 2013年12月)
  • 富永仁志・内田由紀子・宮本百合・山崎晃男 集合的非達成は包括的認知を促進するか? – 共同演奏作業を通しての検証 – 平成25年度生理研 究会 第3回社会神経科学研究会 抄録集, 38. (岡崎コンファレンスセンター, 2013年11月)

所属学会

    1. 日本社会心理学会
      Society for Personality and Social Psychology